ちょっと想像して欲しいんですが、ジャンプの新連載で宇宙を探索する漫画が始まるとしたらどんな漫画を想像しますか?
えぇ。わかります。“惑星を転々としながらその星ごとの強敵が出現して色々ありながら倒す”。というのを想像しますね。しませんか?僕はします。
ジャンプはいつもそう。特に少年ジャンプはいつも敵と戦う。常に何かと戦ってる漫画雑誌。それが少年ジャンプ。
なのでこの漫画、「彼方のアストラ」もジャンプ+で連載といえど、そーゆー漫画だと思ってました。はい。もっというならこの表紙から…
引用元:彼方のアストラ
宇宙で戦うロボット漫画だと思ってました。同じ印象を持った人も多いんじゃないでしょうか?
いやだってさ、だって背景の宇宙船。絶対ロボットに変形するタイプじゃん。じゃなきゃこの可動部分的な線の多さ説明できないじゃん。
引用元:彼方のアストラ
絶対トランスフォームする。
もっといえばこの服装ももろエヴァのプラグスーツ。
引用元:evangelion:2.0
絶対ロボットのパイロットやるやん。
ということで読む前は完全にエヴァ的なロボットでガンダム的な宇宙対戦をする漫画だと思っていました。
ところが…
宇宙サバイバル
引用元:彼方のアストラ
宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!
引用元:wikipedia
全然違った!!うわ!恥ずかしっ!!
この漫画は宇宙で遭難した9人が故郷に帰るために頑張るサバイバル漫画でした。
いやでも…ゆーて戦ったりはしますよね…?ジャンプですし…。
引用元:彼方のアストラ
ほら出てきた!敵だ!!こいつをぶった切るんでしょ!?そうなんでしょ!!?見たもん僕!!そーゆーシーン!尾田栄一郎の短編集で見たもん!!
引用元:尾田栄一郎短編集「WANTED」
こーゆー風に正面から切るかと思いきや次のコマでは横から切ってるんでしょ??ねぇ!?そうなんでしょ!?
引用元:彼方のアストラ
切ら…ない!!?? 何逃げてんの!??これジャンプだよ!!ジャンプなら切らなきゃ!!俺めっちゃ勘違いしてるじゃん!
戦わないのに面白い
そう。この漫画、マジで戦わないんですよね。ジャンプのくせに。サンデーならわかる。マガジンでもわかる。でもことジャンプの漫画では戦わなきゃダメじゃないですか。
なんですが、戦わないくせに面白いんですよね。
引用元:彼方のアストラ
というのも、惑星を転々とするサバイバルということで、こうゆう未知の生物、未知の植物がじゃんじゃん出てくるんです。その星々で様々な生態系が出来上がってるところまで描いてくれるから本当にワクワクする。
パラシュートになる植物とか、めちゃめちゃぶら下がってみたい。
引用元:彼方のアストラ
未知の生物に乗りこなすとかめちゃめちゃ楽しそう。キノコが支配する惑星とかなにそれ!?感。次はどんな惑星にいくんだろうとワクワク感が止まらない。
ONE PIECEでさ、水水肉とか出てきたときめちゃめちゃ気になりませんでした?空島にたどり着いたとき、一体どんな島なんだろうとワクワクしませんでした?
ONE PIECEの場合はそんな島の生物とかはおまけ程度ですぐに戦闘が始まっちゃうんだけど、「彼方のアストラ」ではその島の生態系まで詳細に語ってくれる。
引用元:彼方のアストラ
短い
「彼方のアストラ」。5巻完結と短く、序盤ではった伏線も全て回収し納得の終わり方ではあるんだけど、正直もっといろんな惑星に行っていろんな生物や植物、その惑星独自の生態系なんかを描いて欲しかったなーと思いました。
でもめちゃめちゃ面白いし、スケットダンスのような軽快なテンポのギャグも満載。惰性なく終わるんでスッキリ終わる名作です。
ぜひ読んでみては?本日は以上。
それでは。