誰も彼もがクラスのマドンナを好きになるわけじゃない。
一般的に可愛いと言われる女の子に好意を示されると思わず応えてしまうけれども、本当に好きな子はその子ではなく、みんなからは敬遠されてるような変わり者だったりするじゃないですか。僕はそんな人です。
どうもこんにちは。火脳と言います。
なんでしょうね。みんなが可愛いって言ってる子と付き合うと、なんとなく自分も社会的な地位を手にした気持ちになれる。だから承認欲求のために付き合ってみたりするけれど、なんとなくそういう「みんなが好きな子」っていわゆる平均的な能力?社交性だったり容姿が優れていたり、そう言ったものの平均点が高いというだけなんですよね。
世間一般ではその平均点を一生懸命追い求めるものだから、平均点の高い美男美女を追い求めるけれども、だからと言って誰も彼もが平均点の高さを求めるわけじゃないし、どこか一点が特化する人を好きになることも、全くおかしなことじゃないと思うんだけどな。
今日はそんなマンガ、「ケンガイ」を紹介します。
(ケンガイ一巻より引用)
一般的に変人だからと言ってあなたにとって変人とは違う
(ケンガイ一巻より引用)
キッツ。ムカつくな普通に。しないとダメな人もいるんだよ普通に。知らんけど。大抵の人は年中無休で恋か食うか寝るかしかしてないんだから。
ストーリーをざっっっっっっくり説明すると、バイト先にみんなに変人と言われてる、バイト代は全て映画につぎ込んで化粧もしないし、飯もろくに食わない女がいて、主人公がその女を気になっちゃった!さぁ大変!どうやってアプローチしよう!色々やってみるけど全然うまくいかないじゃん!諦める〜?頑張る〜?うーんどうしよう…。というお話。波乱万丈もなければ戦いもない、なんというか、異色の普通の恋愛漫画。
異色と普通を並べるのすごい違和感あるけど、でも多分それが一番言い得てる気がする。
ケンガイというタイトルはバイト先で、他の同僚に「アイツは圏外だから」と言われてるところから。いわゆる絡みずらい人。を好きになったしまった!って話。
端的に言って好きな人は好きだし嫌いな人は全く面白いと思わないマンガだと思います。多分リア充パリピたちにはウケない。何これ?きも。こーゆーやつ嫌い。で終わるマンガだと思います。だけど、自分自身が、一般的とは違う趣味を持っていたり、こーゆー変な人を好きになった経験がある人にはめちゃくちゃ響く。
(ケンガイ一巻より引用)
うへー。コエー。何その目。三白眼。見ないでくれ〜。俺の心を見透かさないでくれ〜。と思ったら次のコマで主人公も三白眼。見透かしあってんの??
ケンガイの人が気になる気持ちはすっごくわかる
でもさー。なんか僕はこの主人公の気持ちがわかるんですよね。
例えばクラスでひとりぼっちの人に話かけに行きたくなっちゃったり、一人で飯食ってる人に話しかけたくなったり。映画館で一人でレイトショー見に来てる女の子マジでほっとけない。いや多分話しかけたら気持ちだけだろうから話しかけないけどさ。でも話しかけたいんですよね。
なんだろう。多分僕は自分にあまり価値を感じていないから、もともと満たされてる人には価値を与えられない気がしていて、だから何か満ち足りていない人になら価値を与えられる気がするみたいな?
で、最初はそんな感じで入って、次第にあれ?話してみると普通じゃない?なんで一人でいるの?みたいな感じになって、そこから最初の評価とのギャップで好きになるみたいな。そんな経験が僕には腐る程あります。
クラブで踊り狂ってる人とか、飲み会で率先して騒ぐ人には興味もわかないけど、図書館で本読んでる女の子だったり、隅っこで一人で飲んでる人はすっごく気になるみたいな。あれ?俺気持ち悪いこと言ってる??
作中ではこの女の子は周りから避けられていて、アイツを好きになるやつなんているわけないって言われてる。
だけど、そうゆうみんなと仲良くできない(しない)人って、独自の価値観を持ってることが多い。逆に言ったら社交的な人は一般的な価値観でしかない。
もちろんどっちが優れてる人いうことはないけど、一般的な価値観というのはただ単純に「多くの人と同じ」というだけで、だからと言って価値があるものではなくて、人によって価値観は違うんだから、独自の価値観に惹かれる人がいるのもおかしいことじゃない。
僕はこーゆー独特の価値観で生きてる人にはとても興味を持ってしまいます。
全然古本で売ってねー!!
ちなみにこの「ケンガイ」という漫画。
僕はあんまり漫画を家に増やしたくないから漫喫とかで読んだり、お金もないからブックオフで買ったりするんだけど、マジで置いてない。というか新刊もなかなか置いてない。
三ヶ月ぐらいずっと探してたけどマジでない。
だから買うならAmazonか電子書籍で買うといいと思います。
変な人が好きな人はおすすめです。僕はすっごい好きでした。
本日は以上。それでは。