ぼっくんは今とてもイラついています。人生ってイライラすることばかりですよね。そうじゃないですか?そうじゃないというお前のことが僕は嫌いです。なぜイライラしているのか?それは人生うまく言ってるやつが妬ましくてしょうがないからです。
「薬屋のひとりごと」の作者。小説家になろうという一般人の誰でも小説を投稿できるウェブサイトで人気を博し、ライトノベル(俗にいうなろう系)として出版したらそれもしっかり売れてしまって、ついには漫画化。シリーズ累計発行部数は130万部を突破ですって。はぁ?
なろう系らしからぬ薬屋というテーマと現実から逸脱しないストーリーからもそのうち映画化やドラマ化なんかもされちゃうんじゃないですかこれ?なにそのシンデレラストーリー。漫画の世界でもそんなうまく成功しちゃったら「いくらなんでも無理やりすぎ」と声が上がりそうな展開じゃん。
これはひねくれ者の僕としては素直に賞賛なんかできません。文句の一つでも言わなくっちゃー気が済まん。言ってやろうじゃねーか。「薬屋のひとりごと」。ボロクソにしてやる。
好き
引用元:薬屋のひとりごと
猫猫カワイイ…。好き。
いやまて、いくら何でも手のひらを返すのが早すぎる。もう少し粘らせてくれ。
タイトルからは想像がつかない読みやすさ
正直さ、「薬屋のひとりごと」というタイトル。めちゃくちゃ小難しそうじゃないですか?薬局のホームページ内のコラムにありそうなタイトル。しかもめちゃくちゃ専門用語満載で顧客目線ゼロっぽそう。
しかも漫画の舞台は多分中国。(明言はされてないっぽい)つまり中国の宮中の薬屋の話。誰が読むのそんなの?いくらなんでもマニアックすぎる。表紙の絵柄がカワイイからなんとか手に取れるけど、もし主人公が男だったら絶対手に取らない。超漫画マニアだけが知ってるいわば知る人ぞ知る感満載のタイトル。
にも関わらず、いざ手に取ってみるとコメディタッチでめちゃくちゃ読みやすい。
引用元:薬屋のひとりごと
余談ですが、酒の表現として「飲みやすい」って言葉めちゃくちゃ違和感ないですか?だって「飲みやすい」というフレーズが表現として成り立つのはそもそも「飲みにくい」ことが前提としてあるわけで、なんでわざわざ飲みにくいもんを飲もうとしてんの??と思っちゃうんだけど、俺だけ?余談でした。
主人公猫猫が魅力的すぎる
読みやすい大きな理由として、小難しそうなテーマの割に主人公の変人っぷりのおかげで全体的にコメディタッチで描かれているんですよね。そのおかげでスッと物語に入ることができる。
引用元:薬屋のひとりごと
こんなキラキラした目で蛇に腕噛ませる人いる?完全に変態のそれ。キングオブコメディの女子校に侵入した人、体操着を盗む前にこんな目をしてそう。
そう。こんなカワイイ主人公猫猫。毒に興奮する変態さんなんです。
引用元:薬屋のひとりごと
どうです?読みたくなってきました?そうですよね。お前らは本当に変態が好きなんだから。
毒が好きすぎて色々実験しまくったおかげで毒の耐性がそわなってしまい、宮中に命がけの毒味役として雇われるも、無傷で毒を発見できるという特殊能力を持ってしまったというお話。
良質な推理漫画
というかこれ「薬屋のひとりごと」というタイトルだけど、薬屋というより毒屋と言っていいくらい毒を使ったミステリーに近い。展開としては、誰かが毒を盛られてそれを見つけた猫猫が毒の成分を見つけ出してそれを盛った犯人を見つけるという展開。
展開としては金田一とかと似てるけど、主人公の落ち着きというか達観ぶりがかっこいい。
引用元:薬屋のひとりごと
薬屋のひとりごと。僕はとても好きでした。ぜひ読んでいては。
本日は以上。それでは。