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「モンキーピーク」感想。胸糞キャラ安斎、有能すぎて周りがついてこれていないだけ説

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モンキーピークを読んだんですが、安斎。強過ぎん??モンキーピークはいわゆるパニックホラーに分類される漫画で、安斎はいわゆる“胸糞キャラ”。主人公の邪魔をする味方みたいな立ち位置なんですが、ぼかぁ気づいてしまいました。あれ??こいつよーく読んでみると、ただ単純に有能すぎて周りが理解できてないだけじゃね??

残忍、冷徹

ちなみにこの記事、おすすめというよりはモンキーピークをすでに読んだ人向けの記事なので読んでない人は読んでから来てください。

 

安斎というキャラクターは 、もうさ、超絶残忍、冷徹合理主義者だよね。鬼。疑わしいと思えば即拷問。足手まといは切り捨てる。仲間だろうと何だろうと、生き残るために邪魔なら放り出す。幽遊白書で言ったら初期の飛影。ワンピースで言ったらクロコダイル。ちびまる子ちゃんで行ったら藤木くん。

 

みんなが助かる道を探す主人公早乙女に対し、数人が死んでも仕方ないという安斎はめちゃめちゃ対立していて、ストーリーの中では安斎は胸糞キャラ。読んでいてこっちまでムカついてくるクズ。

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引用元:モンキーピーク 

 上記は罠と見え見えの敵の戦略に乗るかどうかのところで、「こちらの戦力にならない二人を行かせればいい」と、冷徹な発言。

 

やなやつやなやつやなやつ!(引用元:耳をすませば

 

と、僕もずっと思ってたんだけどさ、

一人でも多くの仲間を救うための合理的判断

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引用元:モンキーピーク 

 

上記は猿の仕業に見せかけて仲間を殺した犯人を問い詰めるために詰めているシーン。コエェ。やりすぎじゃー!と読んでた時は思ってたし、主人公たちも「もうやめろよ!」って言ってるんだけどさ、よーく考えると、このぶっ刺されてるやつ、猿の犯行に見せかけて仲間を殺したクズ中のクズなわけなんですよ。状況的にはどう考えても敵の仲間の可能性大。

 

仲間の中に殺し屋がいたら普通に全滅の危機だし。で、あまりにも仲間に止められるから仕方なく「追放」という形をとるんだけど、結果最後に戻っていて、主人公たちは痛い目を見るわけです。

 

黙って安斎に任せておけば…。

 

有能すぎて周りが理解できてない

極め付けはこのシーン。 

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引用元:モンキーピーク 

 有能すぎる安斎が、仲間になろうとしてきた長谷川を即座に敵のスパイだと見抜いき攻撃する。すると主人公長谷川と主人公の友人宮田は安斎にブチギレる。

 

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引用元:モンキーピーク 

 んでもってスパイにまんまと転がされ、敵のスパイ長谷川を救ってしまう主人公たち。挙句に「安斎許さねー!ぶち殺してやる!!」とかいう始末。いや、こいつほっといたら仲間全員全滅してたぞ。あんさんそれ逆恨みでっせ。



感情論抜きにしたら超絶善人では?

 こうしてみてみると、確かに使えない仲間を見捨てたり、身内を拷問にかけたり、めちゃくちゃ残忍に見えるけど、あれ?この人ただ単純に、一人でも多くの仲間を救うための選択をしてるだけなんじゃねーの??

 

結果から見ても、最初に安斎が「使えないから見捨てよう」と言った奴らは散々仲間の足手まといになった末に死んでしまっている。あれれ?もしかして、最初から安斎の言う通りに動いていれば、必要最小限の犠牲だけですんだんじゃねーの??無理に主人公が全員救おうとした結果、被害大きくしてね??

 

何と言うか、主人公長谷川のように「みんなを救いたい!」と語るのは美談に思えるけど、それが実現できずに被害を大きくしてしまうなら大戦犯でしかなくねーかと。

 

 

胸糞キャラ安斎って、もしかして誰よりも仲間を救うことを考えてるんじゃね??

まぁ結果論なんですが、そんな安斎が“嫌われ者キャラ”になっているストーリーに納得がいかずにこの記事を書きました。

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引用元:モンキーピーク 

 どうやらこの安斎。漫画の中では会社の大不祥事の時にそれをもみ消したことで悪役となってるようですが、いや、会社員が会社を守るために頑張ったならそれ褒められることはあっても叩かれる理由何??

もしそれで恨まれるとしたら会社の経営者であって、社員ではなくね??

 

安斎。幸せになってほしいなぁ。

モンキーピーク。パニックホラーが好きな人にはハラハラする展開満載で面白いです。

本日は以上。それでは。