Flappy-Magazine

漫画を語る読み物マガジン

「サマータイムレンダ」は劣化版オール・ユー・ニード・イズ・キルなのか?

同じ一日が繰り返す。タイムリープもの。

昔からよくある設定といえばよくある設定だが、その設定で有名な作品はシュタインズゲートひぐらしあたりと、その派生形で、死んだらやり直しというトムクルーズ主演で映画化もされた「オール・ユー・ニード・イズ・キル」だろう。ラノベからハリウッド映画ってすごいね。夢がある。

 

 

上記の作品は素晴らしい物語で、漫画もめちゃくちゃ面白いく、すでに評価されているものである以上、わざわざこのブログで再評価する必要もないだろう。あれはすごい。

 

…と、そんなことを思っていたところ、最近ジャンプ+のアプリでこんな漫画を読んだ。

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サマータイムレンダ5巻より引用)

 

サマータイムレンダ」

 

ジャンプ+のアプリすごいね。1度目は全部無料読める。他のアプリは一巻だけとか最初の数巻だけとかなのに、ジャンプ+だけはほぼ全部初見無料。一体このアプリにどれだけ僕の時間が奪い取られたのか。

 

有能なコンテンツというのは、同時に時間吸い取り機という機能を持ち合わせている。

3月から仕事をせずにフリーダムな生活を送っているんだけど、そのうちのどれだけの時間をジャンプ+と東海オンエアに奪われたことか。こいつらがなければ僕は今頃すでにライターとしてそれなりに利益を得られているのでは…?

 

とまあそんなことは置いておいて、「サマータイムレンダ」のお話。

  

どう考えても丸パクリ設定

 あらすじを簡単に説明する。

幼馴染の潮が死んだ──。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ケ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…? ひと夏の離島サスペンス!!

amazonの内容紹介の部分を丸ごと引用 

 

amazonの内容紹介いつも思うけどあれ薄すぎね?多分アフィ使ってみんな紹介してね、うちは広告業ではないよ。というamazonの姿勢なのかもしんないけど、幾ら何でも何も伝わらない。上の内容紹介とか火曜サスペンス全てで使えそうな文章。説明文が牛乳をあっためた時にできる膜ぐらい薄い。味噌汁でいったら味噌が溶けてない透明な部分。余談だけど、味噌汁の透明な部分そこだけ集めて飲むとめちゃくちゃ上品な味がするらしいよ。

 

なのでもう少し内容を説明すると、

地元の村で事件が起きている。村の人々を次々と暗殺しようとしている「ナニカ」がいる。そのナニカとは、殺されようとしている人たちの「影」。「影」に出会うと殺される。やられる前にやらないと!あれ!でもやろうとしたら逆にやられちゃった!え!?と思ったら昨日に戻ったどうゆうこと!?よっしゃやり直しじゃ!!

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(サマータイムレンダ1巻より引用)

 

という話。後半めんどくさくなって雑になった。察しろ。

 

簡単にいうと設定は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」丸パクリです。死んだら昨日に戻ってやり直し、今度こそ成功するぞ!って話。

 

パクリはパクリなんだけどさ、よくこうやって設定が同じものを見るとすぐパクリだパクリだ騒ぐ人いるじゃないですか。あれ良くないよね本当に。

 

漫画なんて言ってしまえば全て紙とペンで描いたもので、紙とペンで書く行為自体大昔の人のパクリ。もっといえば日本語なんて大昔に言葉を作った人の言語をパクって使っている訳で、結局コンテンツなんて、模倣から素材を集めてそれをどう新しく作り変えるかだけの話なんだから。ピカソは芸術は模倣の連続だって言ってたよ。

 

別に設定をパクろうが、キャラデザをパクろうが、それで面白ければそれでいいじゃん。最悪パクられ元が怒るのはまぁわかるけど、それ以外の人がワーワー言うのめちゃくちゃに意味がわからん話。

 

 とまぁ、別に設定をパクることは別にいいんだけども…なんと言うかこの漫画、ワクワクしないんですよね…。

 

タイムリープのジレンマ

なんでかって言うと、タイムリープものって、読者側に安心感があるんですよね。だって、失敗してもやり直せばいいんだから。

 

しかもそれが死んだらやり直せるって設定だと、それこそ漫画として最悪の危機感を生む「主人公の死」ていう怖さがない。だって、やり直すだけなんだもん。

 

だから例えば敵に致命傷を与えられようとも、「ヤバイよ…こんな敵に勝てる訳ない…」って不安感がない。だって、ダークソウルでどんな強ボスが出てきても、数十回やってるうちにそりゃー倒せるよねって感じ。だからタイムリープものはどうしても結末が予想できてしまう。

 

だって、そのうち解決できるでしょと。あとはそれが何回目で成功するのかと言うだけ。

 

もちろん作者はそれも想定済みで、敵側にループできることが読まれるとかあるけど、にしてもまぁなんとなくループするんでしょと言う安心感。進撃の巨人でいう圧倒的な戦力差のような、ドラゴンボールでいうところのフリーザの戦闘力差みたいな絶望感がない。

 

絶望感がない以上、いくら敵が強くても、倒す過程が長いか短いかみたいな。だからなんか最初は面白かったんだけど、徐々に攻略していくにつれて面白さが失われてしまう。

 

オール・ユー・ニード・イズ・キル」では、繰り返しの展開をめちゃくちゃ早くして読者が安心感を覚える前に次の展開に移行して、最終回まで駆け抜けたおかげで最後まで面白かったけど、正直「サマータイムレンダ」はすでに5巻。繰り返しのたびに新しい展開はあるけど、正直読みながらあと何回目で攻略すんの?っていう中だるみ感がある。

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(All You Need Is Kill』2巻より引用)

 

たった2巻でまさかの158週目。スピード感やば。

 

 タイムリープものの起源はゲームから

書きながら思ったんだけど、こういったタイムリープもの。色々なものが出てるけど、最初のタイムリープって作品としては色々あるけど、言ってしまえばゲームなのかもしれんなと。

例えばゲームボーイ最初のソフトであるスーパーマリオってまさにタイムリープそのもの。死んだら最初からやり直し。あれをタイムリープと言わずになんと言うのか。

もっと言えばインベーダーゲームの頃からそう。そして今のゲームでもどこかでセーブして失敗したらそこから戻る。ダークソウルシリーズなんてまさに、やり直してやり直して正しいやり方を探していく。ゲームってのは全てタイムリープな訳だ。

と考えてたら、もしかしてタイムリープものの起源ってゲームなのかなとと思いました。

 

サマータイムレンダ」。2巻ぐらいまでは面白いけど、そこからは正直あんまりです。ミステリー漫画に不可欠な不安感を感じません。設定が好きな人は好きだと思いますが、僕は無料なら読むけど買ってまで読まないかなーと思います。

 

本日は以上。それでは。