Flappy-Magazine

漫画を語る読み物マガジン

映画、ドラマが漫画に侵食されている

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今月一ヶ月の映画ランキングをみたのですが…こちらをご覧ください。

1位:アラジン

2位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

3位:コンフィデンスマンJP

4位:空母いぶき

5位:ザ・ファブル

6位:海獣の子供

7位:キングダム

8位:メン・イン・ブラック インターナショナル

9位:パラレルワールド・ラブストーリー

10位:貞子

引用元:映画.comアクセス数ランキング

 

あ、急に映画の話をしてすいません。間違えてません。ちゃんと漫画の話です。

 

上記のランキング見て気になることありませんか?

 

4位:空母いぶき、5位:ザ・ファブル、6位:海獣の子供、7位:キングダム。

ランキング上位10位中4つ漫画原作。

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引用元:映画KINGDOM

  

さらに言えば18位「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」。22位「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」40位「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし」、さらに今週公開の「スパイダーマン」もアメコミではあるが漫画原作。(正確には青春ブタ野郎ライトノベルからの漫画化)

 

あの…最近漫画が日本支配してきてませんか…?

 

漫画の実写版映画が増える理由

最近、漫画の実写版映画めちゃめちゃ増えてるじゃないですか。「銀魂」や「ブリーチ」「ハガレン」「ジョジョ」。ただ、それらって一般的には面白くない。失敗。と評価されてると思うんですよね。僕の周りではハガレンが実写化された時に「本当にやめてほしい」って声が多く、絶対見に行かないという人の方が多かった。

成功したと言えるのなんて「DEATH NOTE」や「るろうに剣心」ぐらいじゃないですか?

 

なのに、上記のように今もまだどんどん漫画原作の実写版映画が公開される。

何故なのか?

 

その理由は、まぁめちゃくちゃ簡単に言うとそのほうが売上が上がるからなんだろうけど、じゃあ何故一般的につまらないとされる漫画原作の方が、映画オリジナルのものよりも売れるのか?と言うと、

 

これには二つ理由があって、一つは多くの人は“時間やお金を無駄にしたくない”んですよね。

 

こと映画に関していえば、ほとんどの人は映画代を無駄にしたくないんです。1800円を払って“つまらない思い”をしたくない。つまり冒険したくない。だからすでにストーリーを知っていて、ある程度楽しめることが確定している「知っているもの」を選ぶんです。

確かに女の子とデートで映画見にいって、つまらないと思われたくないし、自分もつまらなかったな…なんて思いたくない。

 

もう一つがほとんどの人が、「自分が知らないもの=つまらないもの」と無意識に認識してる。

これは僕は凄い納得できて、例えば僕は日本代表だけ見るレベルのにわかサッカーファンなんだけど、Jリーグで活躍してるけど一般には無名の選手が代表として試合に出てると、マジで一ミリも期待しないんですよね。「あー雑魚が出てきた」って感じ。

 

そういった理由で、「多くの人がもともと知ってるもの」が映画として公開されやすい。だから今の映画はほとんどが、漫画原作かもともと認知されている映画のシリーズ物かのどちらか。上記のランキングでいうと「アラジン」「ゴジラ」「メンインブラック」「貞子」はシリーズ物のパターン。

 

ただ、認知されている映画のシリーズ物は数も限られている上に一定のクオリティまで持っていかないと、シリーズ自体からファンが離れてしまうから、原作が無数にあるため失敗してもダメージが少なく、認知もしっかりされている漫画を実写がすることで、安定した売上を立てられる。

 

ドラマに目を向けるともっと凄い

上記のような漫画の実写化は映画だけの話ではなくて、ドラマはもっと凄い。

今期春のドラマに目を向けると、「昨日なに食べた?」「歌舞伎町弁護士 凛花」「ラジエーションハウス」「電影少女」「高嶺と花」「のの湯」「癒されたい男」「都立水商」「パーフェクトワールド」「インハンド」「賭ケグルイ」「長閑の庭」「ベビーシッター ギン」。これら全て漫画原作。

 

マジで今年の春だけでこれ。

ソース元:https://thetv.jp/program/selection/285/

 

上記のページを見ると、いたるところに「同名漫画を実写化」の文字。半分近く漫画原作。もはやドラマ製作陣「次はどんなドラマを作るか?」じゃなくて「どの漫画を実写化するか?」って考えてそう。

 

実写化は漫画の良さを消す

 とまぁ映画売り上げや視聴率目的で考えたら、確かにみんなが知っているものを原作に使う方が目的は達成しやすいんでしょうね。たださ、どうなんですかね?

 

ぶっちゃけ映画やドラマでも実写版が面白い場合もある。もちろんある。

たださ、じゃあ原作の漫画よりも面白いかと言われると、原作漫画を超えた実写版はマジでほぼないんじゃないかな。

 

やっぱり漫画のストーリーと言うのは絵で見せることを前提として作られていて、人が実際に動くと、同じ場面でも全く別物に見えるんです。

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引用元:「恋のツキ」

 

こう言う吹き出しによる言葉の表現とか、動かない画面だからこそ作れる間や空気感や緊張感、雰囲気があると思うんです。上記の画面でも、窓から街が動いて見えたら多分大分空気感が変わっちゃう。漫画という動かない無音の表現だからこそ作れる空気感。

 

僕は実写版よりも、こういった「漫画だからこそある空気感」がとても好きだなーと言う話でした。

 

本日は以上。それでは。